【2022年版】世界で最も安全な国々TOP10!

安全に海外旅行を経験する上で、治安が安全な国を選択することは賢い判断です。

世界には我々が想像もできないような危険を抱えた国が数多くあります。

一方で、日本と同様に安全な国も数多くあります。

今回は世界の国々で最も安全とされている上位10カ国をご紹介していきたいと思います。

安全な国を図る上での指標とは?

世界平和度指数( Global Peace Index )は、世界で最も安全な国をランキングしたものです。

このレポートは、”人類の幸福と進歩の前向きで達成可能な具体的尺度として、平和に世界の焦点を移すことを目的とする独立した無党派の非営利組織 “である、経済平和研究所(Institute for Economics and Peace)によって毎年発行されています。

この報告書は、最も安全な国を調査する一方で、最も危険な国もランキングしています。

報告書には、合計163カ国が掲載されており、その国がどれだけ安全か、あるいはどれだけ危険かを判断するために、23の異なる指標が使用されています。これらの要素は、以下のカテゴリーに分類されています。

● 継続的な国際紛争と国内紛争
● 社会の安全・安心
● 軍事化

これらのカテゴリーの中で、レポートの集計に使用されている要因は以下の通りです。

● 内外の暴力的紛争の発生件数
● 不信の度合い
● 政情不安
● テロ行為の可能性
● 殺人事件数
● GDPに占める軍事費の割合

これらの要素をもとに、レポート掲載の163カ国ごとにスコアを算出し、点数が低いほど安全性が高いということになります。

注目するべきポイントは?

まず、安全な国上位25カ国のうち、過半数がヨーロッパの国となっております。

ヨーロッパは、2009年以降、安全性が低下していない唯一の大陸でもあります。また、上位25カ国のうち、2番目に多い地域はアジアとなっております。両地域とも、人口10万人あたりの殺人発生率は3人程度です。

最も注目すべきは、欧州の北欧諸国で、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランド、フィンランドが安全な国トップ25に入っており、この地域は世界で最も安全な地域と言われています。

この地域の殺人発生率は、人口10万人あたり0.8件です。また、北欧の5カ国は、世界で最も幸福な国のトップ10にも入っています。

世界でも最も安全な国 TOP10をご紹介

それでは具体的な上位10カ国をご紹介していきたいと思います。

1位:アイスランド

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Global Peace Indexによると、アイスランドは13年連続で世界で最も安全な国に輝いています。

アイスランドは北欧の国であり、人口は34万人と比較的少なく、高い生活水準、少ない人口、犯罪に対する強い社会的態度、よく訓練された高学歴の警察に対する高い信頼、社会的・経済的階層間の緊張感のなさなどが原因で、犯罪が非常に少ない国でもあります。

アイスランドには軍隊がなく、警察も銃器を携帯していません(伸縮自在の警棒とペッパースプレーのみ)。

また、アイスランドは同性婚や同性養子縁組の合法化、信仰の自由、男女同一賃金など、平等を保障する法律が整備されています。

2位:ニュージーランド

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世界で2番目に安全な国はニュージーランドです。

アイスランドと同様、ニュージーランドは犯罪率、特に暴力犯罪が非常に少ないです。しかし、窃盗は特に観光客にはよくあることのようです。

危険な野生動物がいることで知られるお隣のオーストラリアとは違い、ニュージーランドには危険な動物はいません。

2019年3月15日にクライストチャーチの2つのモスクがテロ攻撃を受け、51人が死亡したため、ニュージーランドのスコアは前年よりわずかに減少しましたが、ニュージーランド人は一般的に心が広く、誰の言論や表現の自由も濫用されないような法律が整備されています。

アイスランドと同様に、ニュージーランドの警察は個人用銃器を携帯していません

3位:ポルトガル

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2014年、ポルトガルは世界18位でしたが、その後大きく躍進し、3位にランクインしました。

アイスランドやニュージーランドと異なり、ポルトガルには武装警察が存在しますが、警察の存在感が増したことで、国内の犯罪率が減少したようです。

この6年間でポルトガルは経済的に復活し、17%以上あった失業率も7%以下にまで低下しました。

4位:オーストリア

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オーストリアの2020年のスコアは、前年から0.011ポイント微増したが、4位をキープしました。

しかしオーストリアは、2017年10月にセバスチャン・クルツの国民党が当選した後、暴力的なデモの可能性の指標が悪化しました。

同国の政情不安により、社会不安が高まりましたが、それ以外は、観光するには非常に安全な国です。スリやひったくりには注意が必要ですが、重大な犯罪はめったにありません。

また、オーストリアは大きなテロ行為を免れています。

5位:デンマーク

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5位にランクインしたデンマークは、世界で最も安全で幸福な国の一つです。

デンマークは、昼夜を問わず、子供であっても安全だと感じる人が多いと報告されている数少ない国の一つで、高いレベルの平等性と社会福祉に対する強い共通責任感を持っており、この2つがデンマークの安全と幸福の両方に寄与しています。

誠実さと信頼が最優先されるデンマークでは、ビジネスや政治においても汚職が起こることは稀です。

また、デンマークは福祉国家であり、誰もが快適な生活を送れるようなサービスや特典を受けることができます。

デンマークでは誰もが追加料金なしで医療を受けることができ、授業料無料の教育が受けられ、高齢者には在宅介護ヘルパーが提供されています。

6位:カナダ

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第6位はカナダで、2019年からその地位を維持しています。

カナダは、内戦、犯罪のレベル、政治的安定性で特に良いスコアを獲得しています。

良い就職機会、医療への大きなアクセス、効果的な政府に加えて、カナダの犯罪率は、隣国の米国の約3分の1です。

2018年のギャラップ社の調査では、調査対象となったカナダ人の84%が「自国は安全だと感じる」と回答しています。

7位:シンガポール

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6位のカナダと同じく、2018年のギャラップ社のレポートでは、シンガポール住民は他のどの国よりも個人の安全意識が高く、法執行機関に対する肯定的な経験を持っていることが示されています。

シンガポールは世界で最も犯罪率が低い国の一つですが、それは小さな犯罪でも厳しい罰則が下されるためです。

政府や警察が、銃などの火器を厳しく管理しているため、シンガポールでは暴力的で対立的な犯罪はめったに起こりません。

また、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した「安全都市指数」によると、この都市国家は世界で2番目に安全な都市であるとしています。シンガポールは、インフラセキュリティと個人のセキュリティで1位、デジタルセキュリティで2位、健康セキュリティで8位にランクインしています。

8位:チェコ共和国

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チェコは2019年のランキングでの10位から、8位へと2つ順位を上げました。

同国では比較的容易に武器が手に入るにもかかわらず、犯罪率は長年にわたって着実に減少しております。

また、チェコはテロの影響も少ないですが、対外紛争への関与が比較的多いこと、国民一人当たりの囚人数の比率が高いことが評価を下げる要因となっております。

9位:日本

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第9位は、我らが日本です 😆

日本は13年間、世界平和度指数の上位10カ国に入っており、犯罪率の低さ、国内紛争、政治的恐怖などで常に高い評価を受けています。

懸念される点としては、日本と近隣諸国との関係の悪化や、自衛隊の規模・力の増大が挙げられます。

また、日本は移民が少なく、銃器へのアクセスも制限されていることで知られています。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが発表した安全都市指数によると、東京は世界で最も安全な都市とされており、サイバーセキュリティで1位、健康セキュリティで2位、インフラセキュリティと個人のセキュリティで4位にランクインしています。

10位:スイス

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最も安全な国トップ10の最後を飾るのは、スイスです。

スイスは「安全・安心」領域でトップ5にランクインし、2019年から1ランクダウンしています。

他の平和な国とともに、スイスは過去5年間、毎年、一人当たりの武器輸出量が多い国の10位以内にランクインしています。また、スイスは食糧安全保障では世界第4位、現在進行中の国内・国際紛争では最も平和な10カ国のひとつにランクインしています。

世界の安全度は良くなっている!?

2020年の報告書と、2019年に発表された前回の報告書と比較すると、合計81カ国が前年よりも平和になったとされています。

しかし、80カ国が、2019年よりも2020年の方が平和でなかったことを示しています。国別スコアの平均は0.34%悪化しています。悲しいことですね。

ちなみに、米国は現在、世界平和度ランキングで128位にランクされ、順位は2016年以降毎年下がっており、これは生活満足度の低下と貧富の差の拡大が原因だと考えられています。

旅行先・移住先選択の参考に

いかがでしたでしょうか?

世界では危険な国もある一方で、平和な国もたくさんあります。

その中で日本が13年連続でTOP10に入っているのは、日本人として誇らしいですね。

旅行先・移住先の判断基準として、活用してもらえればと思います。