2022年も世界最強のパスポート!日本とシンガポールがトップを飾る

海外旅行に気軽に行けなくなってしまってから、はや2年が経とうとしていますが、日本のパスポートは依然として世界から羨まれる存在です。

この度、イギリスのコンサルティング会社であるヘンリー&パートナーズが、査証(ビザ)の事前取得なしに渡航が可能な国・地域数を集計した「Henley Passport Index(ヘンリーパスポートインデックス)2022」を発表しました。

Henley Passport Indexとは?

Henley Passport Indexは、世界中のパスポートを対象に、所持者がビザなしで渡航できる目的地の数をランキングしたもので、権威のあるレポートです。

この指数は、最大かつ最も正確な旅行情報データベースである国際航空運送協会(IATA)の独自データに基づき、ヘンレイ&パートナーの調査チームが改良を加えて作成されています。

この指数には、199種類のパスポートと227種類の渡航先が含まれており、四半期ごとに更新され、市民や国家がグローバルモビリティの観点からパスポートのランクを評価する際の標準的な参照ツールとみなされています。

2022年第一四半期の結果は?

2022年第一四半期の結果は、日本とシンガポールがトップで、世界192か国にビザなしで入国ができることになります。

逆に、最下位はアフガニスタンの26か国でした。今回の結果は、新型コロナウイルスに関連する入国規制は考慮されておりません。ちなみに昨年は日本が191か国、シンガポールが190か国でした。

トップと最下位の開きの大きさはショッキングですね。改善されることを願います。

以下、1位以外の結果を掲載します。

RANK COUNTRY ACCESS
1 日本 192
シンガポール 192
2 ドイツ 190
韓国 190
3 イタリア 189
スペイン 189
フィンランド 189
ルクセンブルク 189
4 オーストリア 188
オランダ 188
スウェーデン 188
デンマーク 188
フランス 188
5 アイルランド 187
ポルトガル 187
6 イギリス 186
スイス 186
ニュージーランド 186
ノルウェー 186
ベルギー 186
米国 186
7 オーストラリア 185
カナダ 185
ギリシャ 185
チェコ共和国 185
マルタ 185
8 ハンガリー 183
ポーランド 183
9 スロバキア 182
リトアニア 182
10 エストニア 181
スロベニア 181
ラトビア 181
11 アイスランド 180
12 マレーシア 179
13 リヒテンシュタイン 178
14 キプロス 176
15 アラブ首長国連邦 175
16 チリ 174
モナコ 174
ルーマニア 174
17 クロアチア 173
ブルガリア 173
18 香港(SARチャイナ) 171
19 アルゼンチン 170
20 サンマリノ 169
ブラジル 169
21 アンドラ 168
22 ブルネイ 166
23 バルバドス 161
24 イスラエル 159
メキシコ 159
25 セントクリストファー・ネイビス 157
26 バハマ 155
27 ウルグアイ 153
バチカン市国 153
28 セイシェル 152
29 セントビンセントおよびグレナディーン諸島 151
30 アンティグア・バーブーダ 150
コスタリカ 150
トリニダード・トバゴ 150
31 セントルシア 146
マウリティアス 146
32 台湾(チャイニーズ・タイペイ) 145
33 グレナダ 144
ドミニカ国 144
マカオ(中国特別行政区) 144
34 パナマ 142
35 ウクライナ 141
パラグアイ 141
36 セルビア 135
バヌアツ 135
ペルー 135
37 エルサルバドル 134
38 グアテマラ 133
ホンジュラス 133
39 コロンビア 131
サモア 131
ソロモン諸島 131
40 トンガ 129
ベネズエラ 129
41 ツバル 127
ニカラグア 127
42 北マケドニア 125
43 キリバス 123
モンテネグロ 123
44 マーシャル諸島 122
45 モルドバ 120
46 パラオ諸島 119
ロシア連邦 119
47 ボスニア・ヘルツェゴビナ 117
ミクロネシア 117
48 グルジア 115
49 アルバニア 114
50 トルコ 110
51 南アフリカ 104
52 ベリーズ 101
53 カタール 97
54 クウェート 95
55 東ティモール 93
56 エクアドル 91
57 ナウル 89
58 フィジー 88
モルディブ 88
59 ガイアナ 87
60 ボツワナ 86
61 ジャマイカ 85
62 バーレーン 84
63 パプアニューギニア 82
64 オマーン 80
中国 80
65 サウジアラビア 79
タイ 79
ベラルーシ 79
ボリビア 79
66 ナミビア 78
67 スリナム 77
レソト 77
68 カザフスタン 75
69 イースワティニ 74
70 マラウイ 73
71 ケニア 72
タンザニア 72
72 インドネシア 71
ザンビア 71
チュニジア 71
73 ドミニカ共和国 70
74 アゼルバイジャン 69
75 ガンビア 68
76 ウガンダ 67
77 カーボベルデ諸島 66
フィリピン 66
78 アルメニア 65
ジンバブエ 65
79 ガーナ 64
キューバ 64
モロッコ 64
80 キルギスタン 63
シエラレオネ 63
81 モザンビーク 62
82 ベナン 61
モンゴル 61
ルワンダ 61
83 サントメ・プリンシペ 60
84 インド 59
タジキスタン 59
モーリタニア 59
85 ブルキナファソ 58
86 ウズベキスタン 57
ガボン 57
87 コートジボワール 56
セネガル 56
88 マダガスカル 55
赤道ギニア 55
89 ギニア 54
トーゴ 54
ベトナム 54
マリ 54
90 カンボジア 53
コモロ諸島 53
チャド 53
ニジェール 53
ブータン 53
91 アルジェリア 52
エジプト 52
ギニアビサウ 52
トルクメニスタン 52
ヨルダン 52
中央アフリカ共和国 52
92 ブルンジ 51
93 アンゴラ 50
カメルーン 50
ラオス 50
94 リベリア 49
95 コンゴ(共和国) 48
ハイチ 48
96 ジブチ 47
97 ミャンマー 46
98 エチオピア 45
ナイジェリア 45
99 南スーダン 44
100 エリトリア 43
101 イラン 42
コンゴ(民主共和国) 42
102 スーダン 41
スリランカ 41
レバノン 41
103 コソボ 40
バングラデシュ 40
リビア 40
104 北朝鮮 39
105 ネパール 37
パレスチナ自治区 37
106 ソマリア 34
107 イエメン 33
108 パキスタン 31
109 シリア 29
110 イラク 28
111 アフガニスタン 26

いかがでしょうか?

意外な順位の国もあったのではないでしょうか?

中国が64位で80カ国というのも意外ですね。

格差を是正していくことが今後の課題

旅行の自由度は概して大きく拡大してきました。

このレポートが出された2006年には、事前にビザを取得することなく訪問できる国の数は、世界平均で57カ国でしたが、2022年には、その平均値は107に上昇しています。

しかしこの進歩は、裕福な市民と、脆弱な国家を含む低所得の市民の間で、移動性、機会への格差が拡大していることを意味しています。

日本やアメリカのパスポート保持者はビザなしで180以上の都市を訪れることができますが、アンゴラ、カメルーンの市民は約50都市しか訪れることができません。

このような格差をなくし、誰にでもビジネスや教育のチャンスができる限り均等になることが今後の課題ですね。

これからさらに不透明になる社会の中で、それが実現することを願うばかりです。

オリジナルのレポートは以下から確認することができます。

The Henley Passport Index