昔から日本の鉄道の質は海外で評価され、各国で日本製の車両が走っていますね。
日本の鉄道車両メーカーも、日本国内での新路線建設は減少傾向にあることから、成長を続ける海外での鉄道関連の需要に期待し、海外へ進出しています。
そんな中、住友商事とJ-TREC(総合車両製作所)は、フィリピン運輸省から、フィリピン初の地下鉄でもあるマニラ地下鉄向け鉄道車両240両(8両×30編成)を、12月15日に契約が締結したと発表しました。
フィリピン初の地下鉄【マニラ地下鉄】
急速な経済成長により、人口増加が続くマニラ首都圏では、人口集中による交通渋滞や大気汚染が年々深刻化しており、効率的かつ経済的な公共交通網の整備が喫緊の課題となっています。
未発達なインフラを整備するため、フィリピン政府は「Build Build Build(ビルド・ビルド・ビルド)」と称する大規模なインフラ整備計画を推進していて、その中でマニラ首都圏地下鉄事業は中核事業として位置付けられています。
※路線図
契約内容には従業員トレーニングも
契約には、8両×30編成の鉄道車両の設計・製造のほかにも、試験・製品保証、予備品・特殊工具の納品、運転シミュレーター納入のほか、従業員トレーニング、技術教育機材納入なども含まれていて、契約金額は約575億円にのぼります。
両社では、2027年3月までに全車両の引き渡しを予定しています。
※完成予想図
さらに詳しく知りたい方は、プレスリリースをご確認ください。
▶︎ プレスリリース
https://www.j-trec.co.jp/news/090/030/20201221.pdf