こんにちは、Georgeです。
皆さんは免税店を利用したことはありますか?
実際、なんで税金が免除になるのかはご存知でしょうか。
どうせ物を買うなら、お得に購入したいですよね。
今回はそんな免税店の仕組みをご紹介していきます。
☆この記事の著者
免税店とは?
免税店とは、外国人旅行者等の非居住者に対して、特定の物品を一定の方法で販売する場合に、消費税を免除して販売できる店舗のことをいいます。
店舗を出すには、大きく分けて4つのルールがあります。
1.「免税店」の許可を受けた店舗であること。
免税販売は、誰でもできるものではありません。
まずは、店舗ごとに納税地を所轄する税務署長の許可が必要になります。
2.「非居住者」に対する販売であること。
「非居住者」とは、外国人をはじめ、日本人であっても一定の条件を満たす方は、非居住者に該当します。
3.通常生活の用に供される物品(一般物品、消耗品)であること。
非居住者が事業用又は販売用として購入することが明らかな場合は、免税販売対象外になります。
一般物品
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上。
消耗品
・1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上、50万円以下の範囲内であること。
・消費されないように指定された方法による包装がされていること。
4.所定の手続に基づく販売であること。
免税手販売を行うには、販売時に一定の手続が必要になります。
DUTY FREE SHOPとTAX FREE SHOP
免税店には、大きく分けて2種類あります。
DUTY FREE SHOPとTAX FREE SHOPの2つです。
・DUTY FREE SHOP
関税法に基づいて、出国者に対して消費税・関税・酒税・たばこ税等を免除して販売する店のことです。
日本では主に国際空港の出国エリアに存在しています。
・TAX FREE SHOP
消費税法に基づいて、非居住者に対して一般物品、消耗品の消費税を免除して販売する店のことです。
日本では主に市街に多く存在しています。
まとめますと、TAX FREE SHOPは消費税のみ免除され、DUTY FREE SHOPは消費税のほかに、関税・酒税・たばこ税等が免除される店舗、ということですね。
「出国手続き後の空港内出国エリア」は、制度上、日本国外なので日本の税金が課されない」ということで、DUTY FREE SHOPが空港にあるということですね!
免税店で購入時に必要なもの
購入時には購入者本人のパスポート(コピーではなく原本が必要)の提示が必要です。
免税手続一括カウンターでの手続きの際には、パスポート(原本)、購入物品、レシートが必要となります。
店舗によって、免税手続きの方法は2種類あります。
(A)購入時にパスポートを提示し、最初から消費税を差し引いた金額で支払う方法
(B)百貨店などの免税手続一括カウンターを設置している場合、各店舗でいったん消費税込みで品物を購入し、同日中に所定の免税手続一括カウンターを訪れ、購入品、レシート、パスポートを提示して払い戻してもらう方法。この場合、手数料が必要な場合もあります。また、買い物をする前に免税手続き一括カウンターに立ち寄ると、お得なクーポンをもらえる場合もあります。
<店舗で>
1)パスポート等を提示
購入者本人のパスポート(コピーは不可)を提示。顔写真・氏名・国籍・生年月日・在留資格・入境年月日・パスポート番号を確認してもらいます。
2)購入店舗より必要事項の説明
2021年10月より免税販売手続きが電子化されたことに伴い、購入品情報を記載した「輸出免税物品購入記録票」による手続きが完全廃止。
購入店舗側が購入記録情報のデータを作成し、国税庁へ送信します。
あわせて「購入者誓約書」への署名は必要なくなりました。
その代わり購入店舗から必要事項の説明を受けてください。
3)精算・商品の引渡し
(A)の場合はここで税抜の販売金額を支払い、商品を受け取ります。
(B)の場合は、各店舗で買い物をした後、免税手続一括カウンターを訪れ、消費税相当額の返金を受けます。
返品交換などで免税に必要な最低購入金額を下回った場合は、すべての商品に対して免税が取り消されるため、消費税を支払います。
<空港で>
4)パスポートの提示
購入記録情報を電子送信するため、税関の係員に忘れずにパスポートを提示してください。
なお、免税で購入した商品は原則、本人が携帯して出国しなければいけません。
また、もし、免税品をスーツケースなどに入れ、預け入れ荷物としたい場合は、航空会社のチェックインカウンターで荷物を預ける際に、申し出を。税関担当スタッフがチェックインカウンターに来て免税品の確認をしてくれます。
免税店で賢く買い物を
いかがでしたでしょうか。
免税店の仕組はちょっと複雑ですので、躊躇しがちですが、分かっておくと空港でお得に商品を購入できたり、海外の市街地でお得に買い物をすることができます。
みなさまの旅行の際には、ぜひ活用してみてくださいね。