こんにちは、TRAVELERS SHOWです。
JALは、今年の6月1日発券分から取りやめていた燃油サーチャージの徴収を、今年の12月と2021年1月の発券分も行わないと発表しました。
今回は、こちらのニュースと合わせ、そもそも燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃額)とは何か?についてご紹介していきたいと思います。
JALは今年の12月と2021年1月の発券分も、燃油サーチャージの徴収を行わないことを発表
JALでは、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃額)を、直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づき、2カ月ごとに見直していますが、シンガポールケロシン市況価格の下落に伴い、今年の6月1日発券分からその徴収を取りやめていました。
そして今回の見直しのタイミングにおいても、燃油サーチャージの徴収対象外となったようです。
新型コロナウイルスによる経済への影響は、このようなところにも出ているのですね。
そもそも燃油サーチャージって何?
まずは「燃油サーチャージ」という言葉ですが、正式には「燃油特別付加運賃額」と呼ばれます。
この言葉が世に出るようになったのは1997年まで遡ります。
きっかけは、飛行機の原動力となる原油の価格が急騰したことにあります。これによって航空会社の負担が急増することになってしまったので、燃油代の一部を乗客にも負担してもらう「燃油サーチャージ」制度が導入されることとなりました。
あくまで、「乗客に一部を負担してもらう」という制度になりますので、全ての航空会社に適用されているわけではなく、あくまでその制度を採用している航空会社への負担となります。
今回の発表も、原油価格が高騰しているわけでは無いので、お客様からも負担をしてもらわない、ということになりますね。
シンガポールケロシンって何?
JALをはじめアジアの各航空会社が、燃料油価格に応じ運賃に上乗せする燃油サーチャージの算定基準にしている、シンガポール市場で取引されるケロシン価格のことを、シンガポール・ケロシンといいます。
ケロシンとは、「灯油」や「ジェット燃料」の石油製品のもととなる石油成分の一つで、燃油サーチャージは、この燃料成分のケロシンの市況価格に応じて徴収すると定められています。
シンガポールケロシン価格の平均が1バレル60米ドルを下回った場合は、燃油サーチャージは廃止されることとなっております。
聴き馴染みのない言葉ではありますが、燃油サーチャージの算定基準となる重要な要素なんですね。
燃油サーチャージは航空会社を支える為の制度でした。
いかがでしたでしょうか。
燃料価格の急騰に伴う制度として、取り入れられた燃油サーチャージの制度。
苦肉の策だったのではないでしょうか。
そして今、新型コロナウイルスによって、航空会社をはじめ、観光業界は新たな苦境に立たされております。
是非、みなさんで旅行や食事に出かけて、観光業界をさせていきましょう!
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